DeAward 受賞者インタビュー
リピート賞全国 2位

「あじ太郎」様

DeAward2022「リピート賞」全国2位に輝いたのは、北海道で仕出し弁当を販売し、ザンギ弁当がとくに人気を博す「あじ太郎」様です。受賞に至るまでの苦労や試行錯誤の日々についてお話を伺いました。

受賞店舗について

あじ太郎
北海道札幌市中央区南4条西14丁目2-26
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※出前館アプリをダウンロードのうえ、スマートフォンよりご確認ください。
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あじ太郎様自慢のザンギ
このたびDeAward2022「リピート賞」の全国2位に輝きました。受賞された時はどのようなお気持ちでしたか?

いや、びっくりしました。全国2位というのは驚きです。当店は仕出し専門で営業しており、コロナ禍では療養者のお弁当もやっていました。そちらの数が一時期は朝昼晩と250ずつくらい増えて回らなくなってきたので、出前館は閉めていました。療養者のお弁当が少ない時期に出前館を開けていたのですが、その時は結構ご注文をいただいていましたね。

出前館を始めた当初から受賞に至るまで、どのような歴史を辿ってきたのでしょうか?

10年前くらい、おそらく出前館が北海道に来た初期の頃からやっています。 以前からチラシをまいて電話で注文を受けるというやり方と、自社サイトで出前(仕出し)をやっていました。その後、出前館が出てきたので加盟しました。

当初は出前館と電話の注文が半々くらいでした。単価が違うため、仕出しの方が売上金額は大きかったのですが、出前館サービス開始のチラシをまいたら反応があり、出前館は件数が、すごく伸びてきました。

自社サイトでも出前の注文を受けており2018年頃にキャッシュレス決済を導入することを検討しましたが、サイトの改修費用が高く、費用対効果が見込めないと判断したため、自社サイトを閉めて出前館に一極集中させました。 現在は、出前館を広告として活用しています。

人気商品「ザンギ弁当」
出前館のどんなところに魅力を感じていますか?

メニューの入れ替えや配達時間の設定、店の開け閉めや値段の変更を柔軟にできるのが便利ですね。一度チラシを作って何千枚、何万枚と印刷すると、ずっとその値段でやらなきゃいけないけれど、ネット上では適切なタイミングで瞬時に値段を変えられる。とくに最近は、材料費の高騰が値上げに追いつかない感じでどんどん上がっていくので、臨機応変に対応できるのは魅力的です。チラシはやめる方向で考えており、現在はお客様をすべて出前館に誘導しています。

色々な試行錯誤やご苦労があって今回の受賞につながったと思います。どんなことが一番大変でしたか?

色々ありますね。最初のうちは出前の件数を増やしたくて、店が回らなくても無理に開けたりしていました。しかし、きちんとお弁当を作れなくなる、お客様へ届ける時間に間に合わなくなるという弊害が全部クレームにつながるし、その対応に時間を取られさらに他のお客様にも迷惑をかけるということもありました。

そのせいで次はもう頼んでくれなくなってしまうくらいなら、お届けまでの表示時間を伸ばしたり店を閉めたりしてでも正確に作って届けるほうがいい。忙しくなってきたらお届け時間を80分、90分に伸ばして、それでも頼んでくれるお客様に対して、しっかりきちんとしたものを作って、温かいものを持っていくという形に変えました。今では全然無理せず対応しています。

配達スタッフも調理スタッフもだんだん慣れてスピードも上がって来るので、それから時間を短くするなり、たくさん注文を受けるなりすればいいだけであって、最初から注文を詰め込んだら、事故が起きてクレームが起きて、リピートに繋がらないのは悪循環でしかなかったです。

人気商品「オムライス弁当」
どのような工夫をしているのでしょうか?

8~9割がリピーターさんで毎日食べるお客様も多いので、毎日メニューを変えて、種類も豊富に、日替わりや変わり種メニューをどんどん入れているので、それが仕出し以外のお客様にも喜んでもらっています。

毎日同じものしか頼まない方もいるし、慣れてくると「ザンギ弁当」を注文して「塩ザンギにしてほしい」など、お客様のほうからメニューを作ってリクエストしてくれることもあります。それに対応していくうちにメニューが増えていきました。注文時にお客様が自由に入力できる備考欄を設けているので、要望をいっぱい書き込んでくださるんです。レビューだと誰が書いたかわからないのですが、備考欄に書いてあるものにはすぐに対応しています。お客様から意見やリクエストを色々と言ってもらって、改善して、どんどん進化していっている感じですね。

食べ物以外を出前館に載せるという発想がなかったのですが、お客様からの要望で、あじ太郎ファンに向けて作った缶バッチやステッカーを載せてみたら意外と反響がよく売れています。他のサービスでは食べ物以外ははじかれたこともありますが、出前館ではOKだったので。自由に遊び心を入れてやらせてもらっています。

リピーターを飽きさせない商品の数々
ずばり、売れるための秘訣は何だと思いますか?

ちゃんとしたものを作ることじゃないかなと思います。勉強のために他の出前をとったり、出前をした人の話を聞いたりとかもしています。お客様に温かいものを届けるのは当たり前だと思っていたけど、中には注文を予測して作り置きしていたものを提供する店舗もあるようなので、自分たちは出来立ての温かいものを届けることを心がけています。

その他にも、届いた出前の梱包袋が固結びになっていて開けにくいとかありますよね。うちはお客様がすぐに解けるようにリボン結びでやっています。何年も商売をやっていると、お客様からそういう意見や要望が積まれていくので、そのたびに改善を重ねています。お客様とのコミュニケーションから学んでいくんですよね。そうしてやっていくうちに、自然と今の形になっていきました。丁寧にちゃんとしたものを作って提供する、ということに尽きると思います。

今後の展望をお聞かせください。

本業の仕出し業務での注文を増やすことが課題です。出前館を開けたらすごい注文数が来るので、常に開けていればリピーター賞だけじゃなく売上賞もとれていたのかなと思っています。それに対応できるような体制にしていけば、仕出しも出前館も売上は伸びていくと思っています。

今後の展望としては、あじ太郎ブランドを手伝ってくれる人が出てくれば、仕出し部門と出前館部門を分けたいですね。もっと仲間を増やしたいです。他の飲食店さんともどんどん仲良くなって、お互いに切磋琢磨したり、一緒にいろいろなことをやっていきたいという気持ちがあります。

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