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デリバリー業界を盛り上げる新たな式典
〜 シンボルモチーフに込めた想い 〜
加盟店様へ日ごろの感謝を伝え、トップクラスの実力を発揮したブランドをたたえる式典、
DeAward(ディーアワード)。まだまだその歴史は浅いですが、フードデリバリー業界全体を盛り上げるような、国内最高峰のグルメアワードを目指しています。
ここでは、主にデザイン面からDeAwardを支えてきたデザイナーたちをインタビューし、シンボルモチーフの誕生秘話や、授賞式当日の様子、そして加盟店様にとってどんなイベントにしていきたいかという将来像について、お話していただきました
- ー なぜ、デザインチームがDeAwardに参画しているのでしょうか?
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K.I
私たちデザインチームは、第2回目のDeAwardから参画しました。第1回目はタイトな準備期間の中での開催だったのですが、2回目は準備期間を前回よりも多く設け、デザインチームも参画することで、加盟店様にもっと喜んでもらおうという話になったんです。 出前館は全社的にもBXデザインや体験設計といったところに注力しているので、その一環として、我々デザインチームの方からも積極的に声を掛けることで参画に至りました
- ー デザイナーとして参画することになった時の、お気持ちはいかがでしたか?
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J.T
従来のデザインよりもさらに出前館らしいデザインを生み出し、より出前館らしさ溢れるアワードにすることで、加盟店様への感謝が伝わるような場所にしたいなと思いました。
S.T
そうですね。私もJ.Tさんが言ったように、出前館らしさを追求したイベントにしたいと思いましたし、加盟店様に喜んでもらえるものにしたいと思いました。それに加え、全国各地から集まってくださる加盟店様を一つに束ねるような、壮大なクリエイティブコミュニケーションを創りたいという意気込みもありました。
K.I
メンバーのことは信頼しているので、「昨年より良いものが出来上がるのは間違いない」という自信はありましたね。良いアウトプットを出せるのはある意味当たり前なので、「どれだけ加盟店様に満足してもらえるか」「受賞店の方にまたこの賞を目指したいと思ってもらえるか」が、我々の本当の課題だと捉えていました。
- ー DeAwardのモチーフはどのようにして誕生し、どんな意味が込められているのですか?
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S.T
制作過程については、クリエイティブディレクションは私が担当し、アートディレクションはJ.Tさんが担当という形でスタートしました。その後、チームは6名くらいまで増えましたが、最初の企画づくりは私たち2名でおこなっており、私がコンセプトコピーを考えて、J.Tさんがシンボルモチーフを考えるという役割分担で動き始めました。 フードデリバリー業界は比較的新しい業界なので、飲食店の皆様は試行錯誤しながらこの事業を開拓されています。「そんな日々の努力をたたえるようなコンセプトにしたいね」と話しながら企画を練りました。数十ものアイデアを出しているうちに、フードデリバリーのトップを目指す加盟店様の在り方を形容して、「 いただきます の 頂き をめざそう」というフレーズが浮かび上がり、これを DeAwardのコンセプトに定めることにしました。
J.T
アート面では、王冠と山のふたつの意味をもったシンボルモチーフを採用しました。このシンボルモチーフは、小さく使えば王冠のように、大きく使えば山のように見えます。また並べると、つらなる山脈のようになります。これは、来場者が表彰式で一堂に会し、加盟店様というひとつひとつの山がまとまるイメージから着想しています。
J.T
DeAwardでは出前館のブランドカラーの赤だけでなく、ゴールドを随所に使用することでアワードの格式高さを表現しています。また、店頭で貼っていただく受賞ステッカーはホログラム加工を施し、店頭でも特別感をさりげなく主張できるデザインになっています。
- ー お二人が考案したモチーフは、授賞式当日も随所で見られましたね。受賞店様には、どのようなグッズが配られるのですか?
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J.T
先ほど挙げた受賞ステッカー以外にも、トロフィー、マスキングテープ、クリアファイル、出前館クーポンなど、幅広いグッズをご用意しました。トロフィーはクリアでシンプルなデザインにすることで、加盟店様のどのような内装にも馴染みやすいよう意識し、マスキングテープは、デリバリーの際に紙袋の口を閉じるための封として使っていただくと、受賞したことの宣伝にもなると思い、ご用意しました。
S.T
モチーフ型のリーフレットは、営業担当者から加盟店様へ手書きのメッセージを添えられるような仕様にしたり、出前館クーポンは、受賞店様自身にも出前館のサービスを楽しんでもらいたいという気持ちを込めてご用意しました。どのグッズにも共通して言えることは、加盟店様の目線になってデザイン・制作しているという点です。授賞式当日だけでなく、その後も加盟店様の役に立ち、喜んでもらえるようなグッズを選びました。
- ー 授賞式当日の様子や、加盟店様からの反応はいかがでしたか?
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S.T
加盟店様からの反応はとても良くて、イベント自体も大成功だったなという感触です。具体的な反応としては、イベント後に受賞店様と運営スタッフ全員が交流する場があったのですが、そこで加盟店様からも「とても有意義なイベントだったね」「またやってほしい」というお言葉をいただけました。中には「来年こそは1位を獲れるよう頑張りたいです」と意気込んでくれる加盟店様もいらっしゃって、主催者側としても、とても実りの多いイベントになりました。事前準備は大変でしたが、多くの加盟店様に満足いただけて、本当に良かったなと思います。 授賞式には全国各地から加盟店様が集まるので、もちろん最初は知らない人同士で集まります。しかし、一緒に受賞台に上がって表彰されたり、パネルディスカッションを通してノウハウをシェアしたり、一緒に時間を過ごすことによって、会場全員の気持ちがだんだんと一つにまとまっていくのが感じられました。会場にいるとその空気感や熱量がひしひしと伝わってきて、とても感動的でしたね。
J.T
私の場合、自分がデザインしたバックパネルの前で、代わる代わる記念撮影されているのを見た時は、イベントの盛り上がりに貢献できたようで嬉しかったですね。さらには加盟店様と出前館の営業担当者が、そのバックパネルの前で一緒に撮影している様子も見られ、加盟店様と出前館の結びつきが強まるのを感じられ、なんだか感慨深い気持ちにもなりました。
K.I
残念ながら私はイベント当日に参加できなかったのですが、リハーサルには参加しました。その際に受賞店の方のコメント動画を見たのですが、「来年も受賞できるよう頑張ります!」と言ってくださる加盟店様の声を聞いて、自分の中で覚悟の気持ちが芽生えたのを覚えています。 私自身、学生の頃に飲食店のアルバイトを一生懸命やっていたので、その頃の記憶と相まって色々思うことがありましたね。飲食店で働く方々って、お客さまの「美味しいね」という言葉や、お客さまが食事の場を楽しむ様子をモチベーションに頑張っているじゃないですか。その一方で、飲食店の方々を褒め称える賞やイベントって、他業界と比べても少ないと感じています。 純粋な気持ちで日々頑張っている飲食店の方々にとって、「目指すべきもの」「獲得することで誇らしい気持ちになれるもの」をこれからも作っていきたいと感じましたし、それが我々の使命であるとも感じました。 授賞式当日の様子は周囲の方から聞きましたが、とても素晴らしいイベントに仕上がったと思います。S.TさんとJ.Tさんには裁量持って取り組んでいただいたので、途中経過を細かくチェックすることはしなかったのですが、最終的に上がってきたデザインは、客観的に見ても「上手くまとまっているな」と思える出来栄えでした。彼らに任せて良かったと思っています。
- ー それでは最後に、DeAwardの将来像について、ぜひ展望をお聞かせください!
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J.T
加盟店様に楽しんでいただくのはもちろん、得られるものが多いイベントにしたいと考えています。例えば、受賞店のメニューが試食できたり、加盟店様同士でノウハウをシェアしたり、加盟店様に「参加してよかった」と感じてもらえるような経験を、さまざまなアプローチで提供していきたいです。 また、DeAwardにはまだまだ空間的な余白があると思います。それを活かして、より加盟店様に喜んでいただけるコンテンツ作りとデザインに取り組んでいくことで、さらに会場全体を盛り上げていきたいと思います。
S.T
今回DeAwardに携わることで、クリエイティブコミュニケーションに工夫を凝らすことができたものの、まだまだ認知や権威性は小さく、若いアワードであることは否めません。そのためDeAwardは、これから加盟店様と二人三脚で育てていき、歴史を刻みながら大きなアワードにしていけたらいいなと考えています。 そして将来像としては、加盟店様には「DeAwardで賞を獲りたい!」と思ってもらえて、ユーザー様には「この受賞店にデリバリーを頼みたい」と思ってもらえる、そんなイベントを目指します。 このイベントのあり方をちょっと例えるなら、加盟店様同士が切磋琢磨する甲子園みたいな場にもなってほしいですし、なおかつ加盟店様同士が出会ってノウハウをシェアできるコミュニティの場にもなってほしいです。シンボルモチーフに複数の意味を持たせたように、イベント自体が複数の意味を持つような、そのようなイベントに育てていきたいですね。
K.I
このようなイベントやブランドというのは、継続させてこそ意味があるものだと考えています。そして継続させるためには、どういうデザインが良いかとか、どういう体験設計が良いかとか、最終的な見せ方も含めて、更にブラッシュアップさせることが必須なんですよね。先日イベントが終わったばかりですが、私の頭の中では、もうすでに次回のDeAwardに向けたアイディアでいっぱいです(笑)。 例えばですが、DeAwardがより多くの方々に認知されたあかつきには、毎年継続していく中でも、その年ごとにテーマ性を持たせて開催するのも良いなって考えています。何より参加いただく加盟店様に楽しんでいただける祭典にしていきたいので、これからも引き続きDeAwardに注目してもらえたら嬉しいですね。